病気がみつかるまでのこと(甲状腺専門病院②)
こんにちは。
ちゃんふーです。
手術の日取りが決まり、忙しい上に書きたいことが次々に起こっているので、
なかなか検査の話が完結しません。
今回では必ず!
10月23日
この日は、穿刺吸引細胞診を行いました。
腫瘍が見つかってから、3週間もたっていました。
これでも、予約をねじ込んでくれたそうで、普通に待ってたら1か月以上かかったそうです。
この良性なのか悪性なのかわからない期間が本当に長かったです。
その間に入籍もしました。
赤ちゃんができにくい上に、癌かもしれない私と結婚して本当にいいのですかと
旦那さんに泣きながら詰め寄りました。
旦那さんは、そんなことは言いっこなしだと怒りました。
ときどき、なんで私の旦那さんはハゲでデブなのかとがっかりするときもありますが、
とても素晴らしい人と出会わせてくれた神様に感謝しています。
話がそれましたが、細胞診について。
穿刺吸引細胞診とは、腫瘍の部分に針を刺して、一部を採取し、良性か悪性かの検査をするものです。(漢字みたまんま)
これが地味に痛い!
ぶっとい針を差し込まれて、腫瘍丸ごと吸い尽くされたんじゃないかと思いました。
針を刺したときよりも、腫瘍に触れた時の痛みの方が強く、その状態が数秒間続きます。
針を抜いた後も、翌日くらいまでは唾を呑み込むとき引っ掛かりを感じ、扁桃腺炎の時のような痛みが続きました。
ただの検査だと思って甘く見ていました。
終わった後の看護師さんがやたらと優しく、涙が出そうになりました。
とにかくこれで、運命は待ったなし、検査結果にゆだねられることになったのです。
10月30日
細胞診の結果は、1週間にでました。
妥当な期間ではありますが、これがまた長く感じ、不安をあおります。
旦那さんは、絶対に良性に決まっていると言いました。
ネットで調べても、良性の確率の方が高いと書かれていました。
私は、自分の引きの強さは多少自覚していながらも、まさか自分の人生にそんなことが起こるわけないとも思っていました。
心配だ心配だと言いつつも、その日の夜には心配して損した、と言っている自分を予感していたのです。
ところが、診察室に入って早々に、
「検査の結果、よくないものでした」
癌。がん。ガン。
頭が真っ白になるとよく言うけれど、むしろ関係あることないことぐるぐる頭の中を駆け巡っているような感覚でした。
ただ、ものすごく冷静に受け止めている風を装ってもいました。
ああ、やっぱりな。こういうの引き当てちゃうんだよな、と妙に納得している自分もいました。
私の場合、1度の手術で根治も目指せる甲状腺乳頭癌で、進行も遅く、
命にかかわるような状況ではない、
と説明を受けました。
今の病院で手術を受ける場合、ベッドの空きの関係で6か月後になる、
とも言われました。
それくらい、緊急性のない状況であるということです。
半年後?妊活はどうなるの?
今度はそればかりが頭の中を支配しました。
甲状腺そっちのけで妊娠の質問ばかりしてしまいました。
半年後の手術までに、もし妊娠がわかれば、出産後の手術になっても遅すぎることはない、
手術が終われば、すぐにでも妊活に戻っても大丈夫、
この2点は確認できました。
不安なこともありますが、とりあえずは精神が保てました。
家に帰る前に、旦那さんにLINEを入れておいたら、
早退して早く帰ってきてくれました。
外では我慢していた涙があふれ出てきました。
(本当は日中で人もまばらなのをいいことに、電車の中でも泣きました。マスクがびしょびしょになりました)
旦那さんは私が今日持って行っていたカバンの内ポケットから、明治神宮のお守りを取り出しました。
こっそり入れておいたんだと。
強気なことを言っていても、本当は私と同じように不安で、心配してくれていた気持ちが嬉しくて、頑張ろうと思えました。
ガンになったのは悲しいけれど、家族のために前向きに戦っていこうと思いました。
次回からは、手術に向けてのお話です。
備忘録的に何でも書いていこうと思います。
しっかり悩んでしっかり考えて、選択した結果が、未来につながっていくことを信じて。
雑談(想定外だった悩みについて)
こんにちは。
ちゃんふーです。
入院の日程が決まって、慌ただしくしていました。
来月の今頃は、もう手術が終わっている予定です。
手術を受けることは決まっていたけど、実感がわくと、かなりビビっています。
入院の手続きや、保険や、お金のこと、全て初めてで何から手をつけていいのかわからないまま、気持ちばかり焦って気分が沈みがちです。
がん保険には加入してたけど、どうやって手続きするんだろう。
ネットで調べてもよくわからないし、諸々済んだらそれもここに残しておきますね。
そんな慌ただしい中ですが、明日はウェディングフォトの撮影です。
ライフイベントの高低差凄すぎて耳キーンなるわ(言ってみたかったやつ)
そのため、今日は久しぶりに美容室に行きます。
本当は気が進まないんだけど。
最近、驚くほど髪が抜けてしまい、つむじ付近の薄毛に悩みがちです。
病気によるホルモンバランスの乱れなどもあるのでしょうか?
もしくはストレスでしょうか?
毎日、排水溝とドライヤー後の床の髪を集めながらやるせない気持ちになってしまいます。
だから、いつもの美容師さんに頭皮を見られるのが嫌で仕方ないのだけど、プリン頭のまま写真を撮るわけにもいかないし…
むしろ明日ヘアメイクの方にこの髪を結いてもらうのも辛いのだけど…
もう、どうにかごまかしてもらうしかないか。
開き直って薄毛の悩みを明るく伝えようと、今から気持ち作ってます。
子供の時から憧れていた白無垢。
ベストコンディションで迎えられないことが悔やまれますが、楽しみは楽しみです。
計画してくれた旦那さんに感謝です。
前回の話の続きを書く前の導入的雑談のつもりが、思いのほか長くなってしまったのでまた次回にします。
美容室の予約まであと20分。
コーヒーを飲んで、少しでも気分が良くなりますように。
病気が見つかるまでのこと(甲状腺専門病院①とおまけ)
こんにちは。
ちゃんふーです。
病気がわかってから、希望を求めて同じ境遇の方のブログをよく読みます。
探してみるとそれがとても多くて、癌というのは本当な身近な病気なんだなと実感。
特に甲状腺乳頭癌は入院期間も少なく、経過もいいようで心強くなります。
ただ、妊活に関しては、思いのほか希望になるような報告が少なくて落ち込みます。
3年前から甲状腺妊活ブログを書いている人が、人工授精や流産を繰り返しながら今も頑張っていたり、
手術後、すぐに妊娠しました!という心強い報告から、更新が途切れていたり。
順調にご出産されていればいいけど…
わたしのこの先はどうなるのか、数か月後、数年後どんな気持ちでこのブログを書いているのか…
ここが誰かの希望になるようなブログになっていることを心から願います。
さて、今日は甲状腺専門病院での検査についてお話ししたいと思います。
結構時間がかかったなという印象だったので、日付と共に残しておきます。
9月24日
不妊治療クリニックで検査結果を聞いた後、その足で甲状腺専門病院へ。
そこは、東京で甲状腺といえばここ!という有名な病院だそうで、予約制ではなく、受付順に診察を受けます。
診察室は16もあり、広い待合室にはざっと300人くらい患者さんが待っているように見えました。
若い子からお年寄りまで年齢層も様々で、生まれたての赤ちゃんを連れた女性もいました。
診察は、まず問診と触診。
目立った腫れもないとのことで、大したことなさそうな口ぶりで橋本病かもしれないと言われました。
ああ、やっぱりなと思いつつ、血液検査と超音波検査へ。
超音波は、脱毛のレーザーのような感じで首周りをくまなくチェックされます。くすぐったいけどそんなこと言える雰囲気じゃない。
その上、背もたれが180度以上の椅子に首を思いっきり伸ばした体制で長時間寝たまま姿勢でいなければならず、これがなかなか苦痛でした。
その日の治療はここまで。
1週間後に結果を聞きに行くことになりました。
10月2日
血液検査の結果は、不妊クリニックで言われた通り、数値が高い項目があるものの、これくらいはあり得ることなので気にしなくていいとのこと。
子どもも大丈夫と言われて心から安心しました。
ただ、超音波で腫瘍が見つかってしまったと。
10mm未満であれば経過観察でいいところだけど、少し超えているようだから念のため細胞検査をしてみましょうと言われました。
率直に、
え、癌?
それが頭をよぎりました。
ただ、最悪の場合は癌だけど、多くの場合は良性の腫瘍ですと言われ、
外の待合室で待つ300人の患者さんのことを思いながら、なんとなく思いました。
きっと300人のうち、運が悪い数人が癌と診断されるんだろうと。
わたしに限っては大丈夫だろうと。
10月11日
この日は検査ではなく、ちょっと気になったことがあったので、病院の医療相談室を尋ねました。
不妊治療クリニックで、卵管造影検査をすることになったのです。
造影剤を子宮から卵管に流し込み、卵管がちゃんと通っているかを見る検査なのだそうですが、その造影剤に含まれている成分が、甲状腺の疾患に悪影響を及ぼす可能性があるとか。
甲状腺の先生に不妊治療を続けてもいいと言われていたので、それなら大丈夫でしょうと不妊クリニックの先生に言われたものの、やっぱり心配で。
医療相談室の係員の方がとても親切で、診察で忙しい先生の所にわざわざ割り込んで許可を取ってきてくれました。
水溶性の薬剤であれば問題ないのだそうです。
安心して検査が受けられました。
ちなみに、卵管造影検査、めちゃくちゃ痛いです。
子宮の中で風船のようなものが膨らみ(私の感覚であり実際何だったか不明)、
生理痛を15倍くらいにした痛みが1分~3分程度(これも私の感覚です)続きます。
地獄の痛みに耐えた結果、卵管はちゃんと通っていることが発覚。
さらに、この検査のあと数カ月は卵管の通りがよくなって、妊娠の確立が上がるとか上がらないとかで、痛い思いをしたかいがあったかなと思いました。
直後のタイミングは失敗に終わってしまったけど、今月もまだチャンス期間と信じて頑張ろう。
今回はここまで。
次回は細胞検査のお話をしたいと思います。(これもめちゃ痛い)
病気が見つかるまでのこと(妊活編)
こんにちは。
ちゃんふーです。
週末は義母がお家に来てくれていました。
目ん玉飛び出る額のご祝儀をいただき、恐縮しつつも今後の生活を考えると本当にありがたい。
わたしも将来子どもをもてたら、これくらい用意してあげたいものです。
共働き、頑張らなきゃ!
さて、今日は病気が発覚した経緯について。
まずは妊活メインのお話を。
結婚したのはつい先日ですが、妊活のようなものは昨年夏に付き合いだしてからはずっと続けていました。
基礎体温表でなんとなくタイミングとってただけですが、なかなか授かりませんでした。
わたしとしては、妊娠する→入籍する→結婚式とか面倒な通過儀礼うやむやになる→家族増える
これが理想でしたが、とうとう入籍1ヶ月前の両家顔合わせの朝に生理が来て何度目かのリセット。
そろそろ現実を受け入れなきゃなと思って近所の婦人科を受診しました。
結果は多嚢胞性卵巣症候群の疑いあり。
男性ホルモンが出過ぎてしまい、卵巣にたくさん嚢胞が溜まって排卵を妨げるんだとか。(知識浅すぎて間違ってる可能性あります)
とにかく妊娠しにくいということだけは確かなわけで。
早く授かりたいなら不妊治療を考えた方がいいかもしれないと言われ、
今度は不妊治療専門のクリニックへ。
排卵はできてるし、卵管も通ってるし、しばらくはタイミング法で良さそうと言われて、一安心。
あのヤブ医者め!あそこでは絶対産まん!
といきまいていたものの、今度は血液検査で気になる数値があると。
自分の甲状腺を異物とみなして攻撃してしまうホルモンの数値が高いようでした。
なんだよそのホルモン。
ドジなの?
こうして今度は甲状腺専門病院を受診することになりました。
ちなみに、不妊治療のクリニックも引き続き受診しています。卵管造影検査の激痛なども、いつかお話できたらな。
自己診断ですが、ネットで散々調べ尽くして、橋本病なのかなーと思っていました。
それでも妊活には多少影響がある様なので、とてもショックでした。
この時はまだ、それががん発覚につながるとは夢にも思っていなかったのです。
思えば、ヤブ医者と罵ってしまったお医者様。
あの時、病院を勧めてもらわなかったら、病気に気づくことはなかったかもしれません。
ありがとう。
今日は甲状腺専門病院にたどり着くまででのお話にします。
次は、がんと診断されるまでの検査について、お話しできればと。
34歳の誕生日に入籍、3週間後に癌発覚
はじめまして。
ちゃんふーです。
今までブログを読む習慣も、日記を書いたことすらない私ですが、
これから私が体験することが、未来の自分の糧に、
そしていつか誰かの希望になればいいと思い、病気のことや、妊活のこと、日々の生活のことでも、なんでもここに残していくことにしました。
暗いことばかりじゃなく、とにかく明るいスキンヘッドの旦那さんや、仕事のことも書いていけたらいいなと思います。
早速ですが、本題に。
先日、がんの告知を受けました。
甲状腺乳頭癌です。
甲状腺とは、のどにある、蝶々のような形をした器官です。
今回発覚するまで、それがどこにあるのかすら知りませんでした。
その右側に、12mmほどのがんがあるそうです。
リンパも怪しいそうですが、細胞検査の針を刺すのが危険な場所なので、
確認ができないんだとか。
手術は甲状腺の右半分とリンパもまるごと切除するとのこと。
よくわからないけど、甲状腺て半分でも生きられるのですね。
中には全部取っちゃう人もいるらしいので、半分残るだけでも儲けもんなのでしょうか。
癌と聞いたときは、「死」という言葉が急に現実味を帯びて感じられて、
頭が真っ白になりました。
それでも先生の前では物わかりのいい患者を演じてしまうのはなぜでしょうね。
その後トイレで声を殺して泣きました。
しかし、甲状腺のがんはとても進行が遅く、10mm以下の場合は一生経過観察で終わることもあるそうです。
手術自体も経過が良ければ1週間ほどの入院で済むんだとか。
見つかったのが早かったことも、本当に運がよかったと思います。
ただ、私は妊娠を強く希望していて、不妊検査を受け始めた矢先だったので、
何で今!何で赤ちゃん生まれてからじゃないの!
とやるせなさに泣きました。
癌になったことより、赤ちゃんに会える日が遠のいていった気がして泣きました。
と、まずは私の病気の紹介はこんなところです。
これから、今に至るまでにあったこと、思ったことを少しずつ思い出して残していきたいと思います。
今日はここまで。
毎晩、寝る前に旦那さんに行ってもらっている言葉を締めの合言葉にしようと思います。
大丈夫。
絶対大丈夫。